グランドキャニオンの谷底キャンプ場とアクアブルーに輝く滝:ハバスパイ

グランドキャニオン

ハイカーなら一生に一度は訪れたいハバスパイ。そしてそのアクアブルーに輝く滝は誰もが「来てよかった」と思える感動的な美しさを持っています。ハバスパイの基本情報と行き方については前の記事に載せています。良かったら参考にしてください。

ハバスパイキャンプ場

下の地図を見てもお分かりの様に、キャンプ場はHavasu Falls とMooney Falls の間の赤い四角のエリアになります。

キャンプ場内のスポットは早い者勝ち。水の近くがやっぱり人気ですね。キャンプ場に入って最初に見つけたスポットではなくて奥に少し入って行くことをお勧めします。トイレは3か所あるので入り口の近くでなくても大丈夫です。

ハバスキャンプ場1
クリークの反対側のキャンプスポットへ
ハバスキャンプ場3
キャンプ場
ハバスキャンプ場4
水から少し離れたキャンプスポット
ハバスキャンプ場2
クリークの反対側のテント
ハバスキャンプ場のクリーク
キャンプスポットから見える青いクリーク
ハバスキャンプ場5
入り口の側の簡易トイレ

最初の日に良い場所が取れなくても次の日に空いたりするので、移動するのが面倒でなければ毎朝歩いてチェックするのも手です。

私達が行った時は雨が降りそうだったので、あえて水から離れた所にしました。何かあった時にすぐに避難できるように入り口からも遠くない場所をえらびましたが、晴れている時は水際の方がオアシスにいる感が高まります。

実際最初の夜に結構雨が降ったので、水際にテントを張った人たちが夜中の2時くらいにみんなで非難してきました。真っ暗な中でテントをたたみ、荷物をまとめて新しい場所を探し、またテントを張ってで大変そうでした。そして2日目以降は水位が高くなり、水際のキャンプスポットは無くなっていました。

あとはテーブルの横がやっぱり便利です。上にいろいろ置けるしベンチにも座れるので。あと木も近くにあるとロープを張るのに良いです。食べ物やゴミを吊り下げたり(リスなどの動物に食べられないように)濡れたものを乾かすのにも使えます。

私達は食べ物を全て金属製メッシュでできた袋(ラットサック)に入れて吊り下げていましたが、2日目に缶が見つかったのでそれに入れました。雨も降ったので調度良かったです。

キャンプ場に置いてある缶

テントは軽めのものがお勧め。

1人だったらハンモックだけという手もあります。

カバー付きのハンモック

お得な情報!キャンプ場の入り口、レンジャーステーションの目の前に、持って帰りたくないものをみんながここに置いて行きます。ガスコンロや雨よけのタープなどもあるので要チェック。役立つものが見つかるかもしれません!

私達は雨よけのタープ(青いシート)を探しに行ったのですが、全てなくなっていました。でも帰る人がまた置いていくのでこまめに立ち寄っていたら2日目に小さめのを発見!皆さんのようにテントの上に屋根のように張ることはできませんでしたが、無いよりましなのでテントの上に少しだけかぶせました。

飲み水はFern Spring からゲットできます。このまま飲めるそうですが、私達はフィルターを持って行きました。キャンプ場に1つしかないのでみんなでシェアします。

夜は暗いのでヘッドランプを持って行きましょう。トイレに行く時にも便利です。

食べ物は日にちごとに大きなジップロックバッグに入れて行くと食べすぎや食べな過ぎ(残ると持って帰るのに重いので)を防ぐことができます。

私達はフライパンや鍋を持って行きたくなかったので、お湯を注ぐだけで食べられるものにしました。これなら軽いし、袋から食べれるので洗いものも無し。

Mountain House のにしたのですが、どれもフリーズドライにしては食べ応えもあって良かったです。あ、でも照り焼きチキンはおいしくなかったです。朝ごはんやスナック用にプロテインバーやナッツも持って行きました。

ハバス滝とムーニー滝とビーバー滝

どれも青緑の美しい滝で、ソーシャルメディアなどの影響で世界的に有名になりました。石灰岩を含んでいるのでこの神秘的な色になるのだそう。ハバス滝とムーニー滝はキャンプ場の両端にあるので1日目に上から見たのですが、2日目に底まで下りて行くことにしました。そしてビーバー滝はキャンプ場から往復で11キロの所にあるのでハイキングになります。

ハバス滝

1日目にキャンプ場へのハイキングの途中で見たハバス滝。2日目は下に降りてみました。

ハバス滝の説明
ハバス滝1
ハバス滝

ハバス滝の注意書き
ハバス滝2
ハバス滝

水の中に入って行くこともできます。人気なのでたくさん人がいますが、夕方くらいが比較的空いていてよかったです。

ハバスパイキャンプ場からムーニー滝へ

ムーニー滝もキャンプ場の端にあります。ハバス滝の反対側にありますが、近いのでこれも1日目に上から見てきました。

ムーニー滝1
一日目に上から見たムーニー滝

そしてこれも2日目に下に降りて行きます。ムーニー滝を降りるのはちょっと危険なので気を付けてゆっくり行きましょう。

ムーニー滝の注意書き
自己責任で降りて行きましょう

このサインから少し下りて行くと穴が見えてきます。とっても短いのですが、まずこの中を通ります。

ムーニー滝のそこへ続く穴

写真だとちょっと怖そうに見えますが、穴を入ってすぐ左側に出口が見えるので閉所恐怖症でも大丈夫です。穴の中は暗いけれど短いのでライトは必要ありませんが、足元には注意しましょう。

穴を出ると(赤い矢印の所)そこからはチェーンをつたいながら下に降りて行きます。これがとても急で滝のスプラッシュで常に濡れているので滑ります。気を付けて慎重に行きましょう。滑らない手袋があると便利。

矢印が穴を出た所

下から上って来る人もいるので、その時は鎖に摑まって順番を待ちます。

無事に下に降りるとムーニー滝を違う角度から楽しめます。どの滝も水温は一年中21℃前後だそうで、この日も調度良かったです。

ムーニー滝2
ムーニー滝

ムーニー滝からビーバー滝へ

ムーニー滝を楽しんだら、ここから更に進み下っていきます。クリークを何回か渡って行くので、水の中でも大丈夫な靴(サンダル)がお勧めです。そして両方の滝へ行く時はスナックと十分な飲み水を持って行きましょう。

Keen のサンダルは私のお気に入りなんですけど、履きやすいし、水の中でも大丈夫。川を渡ったりするトレイルには最適です。

ハバスクリーク4

こんなに美しいクリーク沿いを歩いて行きます。トレイルはこのようなクリークを何回か渡ってビーバー滝まで続きます。ディズニーランドにいるかと思うような夢のような景色です。

ハバスクリーク3

私が行った時の水の深さは太ももくらいでした。渡っている間に立ち止まって景色を楽しむのも忘れずに!

ハバスクリーク2

トレイルはというと、平らな所が多いものの多少の上り下りがあり、はしごを使ったりもしますが難しくはありません。

下を見下ろすと、だんだん青い水の小さい滝が見えてきます。そしてビーバー滝に着きます。

ビーバー滝
ビーバー滝

本当に美しい!正にオアシスです!

「写真で見た通り!」という声が何回も聞こえてきました。本当にこの青い色なんです!朝早く行ったのであまり人がいなかったのですが、30分くらい経つとここは人でいっぱいになりました。

ここで休憩して美しい景色に浸った後は、小雨が降ってきたので引き返しました。この日は雨が降る予定だったので、もっと降り始める前になるべく高い位置まで上って行きたかったので。何度も言うようですが鉄砲水は本当に恐ろしいので気を付けてください。

この日はそのままテントに戻り、夕飯を食べてゆっくりしました。やっぱり雨が降ってきたのですが思ったよりも大雨で次の日の予定がくるいます...

3日目に見た大雨の後の変身した滝

3日目はコロラド川までハイキングの予定でした。これは一日がかり。2日目に行ったムーニー滝とビーバー滝を過ぎて更に進んで行くと、ハバスクリークがコロラド川に合流するスポットを見ることができるんです。

ハバスクリークの青とコロラド川の茶色が一緒になる面白い光景だそうです。コロラド川をラフティングで下る人もここで一休みします。ここに行くにはハバスパイの敷地を出ることになり、グランドキャニオン国立公園の敷地内でもないので何かあった時には助けがないので注意。携帯の電波もありません。

2日目の夜に雨が結構降ったので、3日目はキャンプ場から下へ行くトレイルが封鎖されました。なのでコロラド川まで行くトレイルはクローズド。残念ながらコロラド川へはいけませんでしたが、前日にムーニー滝の底とビーバー滝へ行っておいてよかったです。

そして雨で土砂が流れ込み、きれいな水の色が茶色に変化しました。

ハバスクリーク2
ハバスクリーク

あんなにきれいだった青が一晩で一変。自然の力ってすごいですね。ハバスクリークの幅もかなり広がりました。キャンプはみんな3泊4日なのですが、たくさんの人が早く切り上げてこの日に帰っていきました。

キャンプ場からは北へしかいけなくなったので、私達はスパイ村へ行くことに。ハバスパイは整備がきちんとされていません。なので雨の後は特に地盤が緩くなっているので注意です。

ハバス滝も、1日目に見た滝も全て茶色に変身。

雨の後のスパイ滝
ナバホ滝1
ナバホ滝
ナバホ滝2
ナバホ滝
ハバスクリーク1
ハバスクリーク

スパイ村は写真撮影が禁止なので写真は無いのですが、小さなストアとレストランがあります。Wi-Fiもありますが、とても遅くて何もできませんでした。天気予報を見たかったのですが。

この日はクリーク沿いをお散歩して、ピクニックをしてのんびりしました。水が茶色の日に到着したハイカーたちは少しがっかりしていましたが、次の日にはほとんど元通りの色に戻っていてムーニー滝とビーバー滝へのトレイルもオープンされていました。

ただ、その2日後にコロナの影響でハバスパイ自体が閉鎖されることになりました。今の所まだいつ再オープンできるか分からないそうです。最新情報はハバスパイの予約サイトから確認してください。

まとめ

ハバスパイキャンプ場と美しい滝について紹介させていただきました。基本的に1日目はヒルトップからキャンプ場へのハイキング。テントのセットアップをしたらスパイ滝とムーニー滝を上から見てみましょう。2日目はムーニー滝とビーバー滝を見に行きましょう。そして3日目はコロラド川までハイキングがお勧めです。4日目は帰りのハイキングで長いので、疲れそうだったら2日目にコロラド川まで行って3日目にムーニー滝とビーバー滝でも良いかもしれません。

キャンプスポットは雨が降りそうでなければハバスクリークの側が一番きれいです。理想は水際のテーブルのあるスポット。飲み水をゲットできる所は一か所ですが、ちゃんとしたフィルターがあればクリークからの水を使うこともできます。トイレは3か所あるので最初のに近くなくても大丈夫。

持ち物はなるべく軽く。ゴミは持ち帰ることになるので、その辺も考えて食べ物を選ぶとよいと思います。値段は高くなりますが、スパイ村のストアで食べ物を買うという手もあります。

神秘的な水の色。アクアブルーに輝く滝に囲まれてのキャンプは感動的です。本当にお勧めなので機会があったら絶対に行くことをお勧めします。

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