ファントムランチは、グランドキャニオンの谷底にある唯一の宿泊施設。
周囲を絶景に囲まれたこの特別なロッジに泊まるには、事前予約が必須で、ウォークイン(当日受付)は一切受け付けていません。
今回は、谷底までのハイキングを経て、いよいよファントムランチに到着したときの様子をお届けします。
施設の雰囲気、チェックイン、食事、部屋など、実際に泊まってみて感じたことを詳しく書いていきます。
※ファントムランチの基本情報や抽選応募の方法については、下の記事でまとめていますので、まずはこちらをどうぞ:
▶ ファントムランチの抽選に当たったら:予約の仕方
チェックインの流れ:まずは受付窓口へ
ファントムランチに到着したら、まずはチェックインを済ませましょう。
私たちがキャンティーンの方へ歩いていくと、ちょうど午後5時。
そのタイミングで、ステーキディナーの香ばしい匂いがあたりに漂ってきました。
長いトレイルでお腹はペコペコ。香りを嗅いだ瞬間、一気に食欲が加速します。
キャンティーンの前には、早めのディナーを予約しているグループが外で待機中。

実はこの日、私たちは遅い時間のディナー(ビーフシチュー)を選んでいたので、まだ少し余裕があります。ステーキは17時から、私たちのシチューは18時半スタートです。
ところが入口は…

キャンティーンの入り口に向かうと、ドアは閉まっていました。
どうやらチェックインの受付は16時まで。それ以降はディナーの準備に入るため、一時的に閉まるようです。
よく見ると、「CLOSED」のサインの下に小さく「Check-in at Service Window」の文字と矢印が。
矢印の案内に従ってキャンティーンの裏手に回ると、窓口のような受付スペースがあり、そこで無事チェックインを済ませました。
部屋の鍵と、共同シャワー室の鍵もここで受け取ります(キャビン宿泊でもシャワーは共同です)。
チェックインを終えたら、いよいよキャビンへ向かいます!
ファントムランチのキャビン:私たちが泊まった5番キャビン
こちらが今回泊まったファントムランチのキャビンの外観です👇
(※以下の写真をご覧ください)



私たちのキャビンは**「5番」。
定員は4人用**で、グループやファミリーにもぴったりのサイズです。
キャンティーンからは少しだけ離れていて、レンジャーステーション側の一番端っこにありました。静かで人通りも少なく、とても良いロケーションでしたよ。
いざ、中へ!
古い山小屋のような、味わいのある雰囲気
中の様子はこんな感じ👇
(※写真は後から撮ったものなので、多少私物が写っていますがご了承ください!)

キャビンの外観だけでなく、中もまさに昔ながらの山小屋といった趣。素朴でシンプルですが、谷底でこの環境があると思うとありがたい気持ちになります。
洗面台まわり

入ってすぐ、ドアの横に洗面台があります。
シンプルな作りで、お湯は出ず、冷たい水のみ。
壁には備え付けのハンドソープがあり、その上にハンドタオルが1枚かかっていました。
洗面台のすぐ近くには**電気のスイッチとコンセント(アウトレット)**もありますが、水まわりに近いので、使用の際は要注意です。
洗面台の下には、
- ゴミ箱
- 食べ物保管用の缶(動物避け)が置いてありました。


箱の上には「すべての食べ物とスナックはこの中に入れてください」と書かれています。
グランドキャニオンには野生の動物や虫がたくさん生息しているため、においで食べ物を嗅ぎつけられないようにとの配慮だそうです。


とにかくカラフルなトイレ!
普段はトイレの写真なんて撮らないんですが(笑)、今回は参考までに。
水洗式で、トイレットペーパーもちゃんとありましたよ。

暖房もちゃんとありました!椅子は2つ。

4人部屋なので、2段ベッドが2つ並んでいます。
キャビンの中はこんな感じ。
全体的にかなり年季が入ってるけど、ここはグランドキャニオンの谷底。
ベッドがあって、暖房が効いて、水洗トイレまであるなんて… もうそれだけで十分すぎるくらい幸せです。
まずは荷物を置いて、食べ物はちゃんと缶の中へ。
(虫とか動物に狙われないようにね!)
シャワー体験談
夕飯まで少し時間があったので、シャワーを浴びに専用の建物へ。
シャワーは男女別で、それぞれ3つずつストールがあります。
キャビン宿泊者みんなでシェアするスタイル(ドミトリーの人は別のシャワーがあります)。
私はこの日、一番左のシャワーを使いました。
熱~いお湯がちゃんと出て、とっても気持ちよかった!
しかも誰もいなかったので、のんびり使えました。
シャンプー・リンス・ボディソープも備え付け。
タオルも積んであるので、1人1枚取って使えます。
でもちょっと注意点!
2日目にまたシャワーを浴びに行ったら、左のシャワーは誰かが使用中だったので、右端のシャワーを使ってみました。
そしたら…冷たい水しか出ない!
何分待ってもお湯にならず。
左端を使っていた女性に「お湯出てますか?」と聞いたら
「火傷しそうなくらい熱いお湯出てるわよ~」って(笑)
そのうちもう1人が真ん中のシャワーに入ってきて使い始めた瞬間、私の水温はさらに下がる…という悲劇。
結果、冷水シャワーを超高速で済ませて、凍えながら部屋へ猛ダッシュ!
あまりの寒さにびっくりしました。
ちなみに、夫も「男湯でも2人使ってた」と言っていたので、同時使用でお湯が足りなくなるのかもしれません。
シャワーの後は、いよいよキャンティーンへ!
ファントムランチのキャンティーン
一日目のディナーは午後6時半から。メニューは名物のビーフシチューです!
ドアは時間ぴったりに開きます。たくさんの人が外で待っていますが、席は事前に決められているので、慌てて並ぶ必要はありません。一緒に予約した人とは同じテーブルになります。

中はカフェテリアのような雰囲気で、食事はファミリースタイル(みんなで取り分ける形式)です。たとえばビーフシチューはテーブルに2つの鍋で運ばれてきて、自分の分を取り分けたら隣の人に回します。
欲しいものが届かなかったら「それ取って〜」と隣の人にお願いするなど、見知らぬ人同士でも自然に会話が生まれて楽しい時間になります。
ビーフシチューのディナー
ビーフシチューのディナーはこんな感じでした。

ビーフシチューにサラダとコーンブレッドでした。どれもお替り自由なのでみんな結構食べてました。ハイキングの後はお腹が空きますよね。
味は...特別おいしいというわけではありませんが、まずいわけでもなく、グランドキャニオンの谷底で温かいディナーが食べれると思ったらおいしい方だと思います。
食べ物は全てスタッフの方たちが代わりばんこに作るそうです。
バターや塩、コショウも置いてあります。サラダはランチ・ドレッシングがありました。オイルとビネガーもあったのでクリーミーなのが苦手な人は(うちの旦那さん)はこの2つをかけて食べましょう!
飲み物はお水とお茶 (ティーバッグが何種類か)とコーヒーがテーブルに置いてあるので好きなものを選びましょう。
アルコールも買うことができます。私達はアリゾナのローカルビールをシェアすることに。

デザートはチョコレートケーキ!

ながーいハイキングの後でお腹も超ペコペコだったので全てがおいしく感じました。
ステーキディナー
2日目の夜はちょっと奮発してステーキディナーにしました。


ステーキとベイクドポテトと付け合わせの野菜。そして前の日と同じサラダ、コーンブレッドとチョコレートケーキ。飲み物も同じです。
ステーキは1人1切れでお替りなし。焼き加減はウェルダンでした。ステーキハウスではないので期待をしてはいけませんね。でもステーキディナーは1人$51.13。全て上からミュールで運んでこなければならないので高めの値段は分かりますが、クオリティと値段を考えるとシチューの方がお勧めです。
シチューは1人$36.48なので、2日ともシチューにしておけばよかったです。
朝ごはん
朝食は毎朝同じメニュー。パンケーキとスクランブルエッグにソーセージとベーコンです。ベーコンは作る人によって焼き加減が違います。このベーコンはかなり焦げてしまっていてみんなソーセージを食べていました。
フルーツもありましたが、フレッシュなのではなく缶詰(瓶詰?)のでした。飲み物はディナーと同じ。

ランチ
ファントムランチではキャンティーンで食べるランチはありませんが、オプションでサックランチを買うことができます。
ディナーの後
キャンティーンは夕食の後に一旦閉じて後また開きます。みんなカードゲームをしたりお話をしたりしてくつろいでいました。特にドミトリーに宿泊の場合は男女建物が分かれているので、みんなここで集合していたみたいです。
お土産とスタンプ
キャンティーンではファントムランチでしか買えないお土産を買うことができます。
Tシャツやマグネット、マグカップやマグネットなど数は少なめですがせっかくなので見て行きましょう。私達はここでポストカードを買って日本とドイツの家族に送りました。
そしてサウスリムでも押したスタンプ。ここにもファントムランチのがあるので集めている方はお見逃しなく。

その他のお楽しみ
ファントムランチでは夏にパークレンジャーがグランドキャニオンの歴史などのお話をしてくれるらしいです。夕飯の後の集まりだそうで「絶対に行った方が良い」と言われていたのですが、残念ながら冬の間はないそうです。
確かに冬は寒いのでしょうがないですね。でも外に出て星は見ておいた方がいいです!プラネタリウムのようにたくさんあってきれいです。流れ星も何個か見れました。キャンティーンと反対方向の空を見上げてみましょう。