日本では当たり前のように食べる生卵ですが、アメリカでは卵を生で食べる習慣はあまりありません。
というのも生卵はサルモネラ菌による食中毒を起こす可能性があるからです。
でもやっぱり日本人だからたまに卵かけご飯が食べたくなったりしますよね。
料理好きの方だとカルボナーラとかシーザーサラダとか、アイスクリームだってお家で手作りしたいと思います。
アメリカで生卵が食べたくなったらどうしたらよいのでしょう。
生卵からの食中毒のリスク
アメリカの食品医薬品局(FDA) によると、アメリカでは毎年79,000人もの人が生卵からの食中毒にあっていて、その中で約30人が死亡しているそうです。
うーん、死亡率は低そうですがそれでも食中毒には遭いたくないですよね。
サルモネラ食中毒の症状は?
サルモネラ菌による食中毒の主な症状は下痢、発熱、腹痛などです。
通常、発症まで6時間から6日間かかり、症状は4‐7日間続くことが多いのですが、中には症状が出るまで数週間かかったり回復するのに数週間かかる例もあります。
アメリカで生で食べられる卵は売られている?
はい。売られています。
カリフォルニア州に住んでいた時は低温殺菌してある卵を買っていました。これは”Pasteurized eggs”と書いてあるもので、卵の殻の上には 🅟 のスタンプが押してあります。
よく見かけるPasture-raised eggs とは違うので注意しましょう!
私が買っていたのは Davidson’s の商品です。
Sproutsや他のスーパーでも売っていました。
ただ、地域によっては手に入りにくいみたいです。アリゾナ州に引っ越してからは見かけたことがありません。
業務用の卵は低温殺菌されているそうですが、普通の家庭用には売られていないみたいです。それだけ需要が少ないのでしょう。
低温殺菌された卵は安全なの?
アメリカでは日本のように卵は生で食べるという前提で販売されていないので、洗い方も違うし賞味期限の設定も違います。
日本のは消毒殺菌したものが店頭に並んでいます。と言っても日本でも100%安全なわけではありません。
サルモネラ菌が殻の外に付いている場合は低温殺菌で消毒されるのですが、卵の中に菌がある場合は(稀ですが)低温殺菌では死にません。日本でも時々生卵からのサルモネラ食中毒がニュースになったりします。
アメリカで気を付けたい生卵を使った料理
アメリカ人で多いのは(危険を知ってか知らずか)クッキーの生地(オーブンで焼く前の)を生で食べることですね。危険です。
あと気を付けたほうが良いのは自家製のアイスクリームやマヨネーズ。これらも卵が加熱されずに作られているので、ポットラックで見かけたりしたら避けた方がよいでしょう。
他に良く知られているのはシーザーサラダのドレッシング、カルボナーラ、オランデーズソース、ティラミスなどです。
このような料理が手作りで出てきた場合は Pauseurized eggsが使われていることを確認しましょう。確認できそうになかったら食べない方が無難です。
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