観光客に大人気のサウスリム。交通の便も良く歩き易いし、ビューポイントもたくさんあるのでグランドキャニオンに訪れる約9割の人がサウスリムに行くのだそうです。
サウスリムは一年中開いています。平均標高は7000 フィート (2134 メートル) 。
サウスリムへの行き方
グランドキャニオン国立公園の公式ページを訳したものを交えてお伝えしています。
サウスリムはウィリアムズという街から60マイル(サウスリムはウィリアムズという街から60マイル(約96.5キロ)北、フラッグスタッフからは80マイル北西に位置しています。
飛行機
グランドキャニオン空港が公園の7マイル(11キロ)南のトゥシャン(Tusayan)という街にあります。主にラスベガスから定期便が出ているそうです。
ほとんどの観光客はフェニックス、フラッグスタッフ、またはラスベガスまで飛んで、そこからレンタカーをしてサウスリムまで運転して行きます。
長距離バスとシャトル
- グレイハウンドバス(Greyhoud Bus Lines)– アメリカのいろいろな所からフラッグスタッフとウィリアムズまでの間を行き来しています。フラッグスタッフとウィリアムズからはシャトルなどで移動することになります。日本から来ると荷物なども多いと思うのであまりお勧めしません。時間もかかります。
- アリゾナシャトル(Arizona Shuttle Groome Tnsportation)はツーソンとフェニックスからフラッグスタッフ、フラッグスタッフからウィリアムズとサウスリムまで通っています。
- ワンデーツアーズ(One Day Tours)はラスベガスからサウスリムまでシャトルで連れて行ってくれるツアーです。
- トランズキャニオンシャトル(Trans-Canyon Shuttle)はノースリムとサウスリムの間を1日1回ずつ両方向に走っていますが、5月15日から10月15日までの間だけ。10月16日から10月31日まではサービスが限られています。片道4時間半。
鉄道
- アムトラック(Amtrak)はフラッグスタッフまでしか行かないので、そこからはバスかシャトルでグランドキャニオン国立公園へ行くことになります。
- グランドキャニオン鉄道(Grand Canyon Railway)は毎日ウィリアムズからサウスリムまで出ています。これはエンターテイメントなどもあるのでアメリカ人にも人気。毎朝9:30出発で夕方の5:45にウィリアムズに帰ってきます。サウスリムでは3時間の滞在時間があるのでゆっくり景色を楽しむことができます。大人気なので予約は早めに!
ツアー
いくつものツアーが催行されています。絶景スポットを何か所も制覇したいのならグランドサークルのツアーがお勧め。
レンタカー
ロードトリップを楽しみたい方はレンタカーを借りましょう。特にモニュメントバレーやホースシューベンドなどにも行く時間がありそうならば、車があると自由も利くし便利です。
フェニックスからだと 231マイル(372キロ)です。
ラスベガスからは 278 マイル(447キロ)です。ハイウェイ 93 サウス、キングマン方面へ向かいます。そしてキングマンから I-40 イーストに乗ってウィリアムまで行きます。ウィリアムからはハイウェイ 64 ノースに乗るとサウスリムに着きます。
ロサンゼルスからは 494 マイル(795キロ)です。まずI-15 イーストにのりバーストウ(Barstow)まで行きます。そこから I-40 イーストでウィリアムへ。そしてハイウェイ 64 ノースでサウスリムへ行くことができます。
カリフォルニアに住んでいた時にロサンゼルスからグランドキャニオンに行き一泊。そしてラスベガスへ一泊して帰ってきたことがあるのですが、1人でも運転できました。疲れますが可能です。
レンタカーを借りる場合は計画を立てないといけないのですが、その過程も楽しいのです。ワクワクしますよね。個人旅行を計画の方で質問などがある方はメールでお知らせください。
サウスリムの歩き方
冬はオフシーズンなので車でもパーキングの心配はいりません。ピーク時はマザーポイントの駐車場に車をとめて、そこから無料シャトルで回るのもがお勧めです。
あまり知られていないのですが、自転車を借りることもできます。小さなお子さん連れにはベビーカーのレンタルもあるので便利ですね。もちろん車いすも。
ビジターセンター(Grand Canyon Visitor Center)
「まずはビジターセンターへ」と旅行雑誌などにも必ず書いてありますが、マザーポイント(Mather Point)の近くにあるビジターセンターへ行ってみましょう。
まずはマザーポイントの駐車場に車をとめます。
駐車場は結構埋まっていました。ホテルからは青の無料シャトルでも行くことができます。
駐車場は何個かあるので自分のとめた場所を覚えておきましょう。私達はビッグホーン2という所にとめました。私は忘れやすいのでスマホで写真を撮っておきます。
そしてサインに従ってビジターセンターの方へ歩いて行きます。舗装された道なので歩き易いです。
ビジターセンターではグランドキャニオン国立公園についての映画を観ました。英語ですが20分程のものでした。1時間に2回上映されるそうです。
いろんな情報を前もって読んでいたのであまり新しいインフォメーションはありませんでしたが、映像をみているとテンションが高まります。
国立公園のスタンプを集めている方はここでスタンプを押しましょう。たくさんの人が使うのでインクがかなり無くなっていましたが私はお気に入りのトラベラーズノートブックに。
あー、かなりかすれてます。でも「グランドキャニオン」ってみえるから良しとします。
無料のパンフレットや地図なども置いてあります。ここは無料シャトルの乗り換えポイントにもなっているので、ここからシャトルに乗り、いろいろなビューポイントやビレッジへ行くことも可能。
マザーポイント(Mather Point)
ビジターセンターからは歩いてマザーポイントへ行くことができます。
ジャーァン!最初の景色。
何度見てもすごい!
実際に見てみないとわからない大自然の感動を味わうことができます。このスケールの大きさ! 自分が今悩んでることなんてちっぽけなんだなと感じさせてくれます。
ポスターやパンフレットに載っている美しい写真はここから撮影されているものがほとんどなのだそう。
ヤバパイポイントとミュージアム
マザーポイントからまた歩いてヤバパイポイントとミュージアムへ行きました。オレンジのシャトルでも行くことができますが、そんなに長い距離ではないし (1.1キロ)リムトレイルを歩いて行くのでずっと景色を楽しみながら歩いて行くことができます。
私はこの日にヤバパイポイントに絶対行きたかったのですが、その理由はそこから次の日に行くプラトーポイント、ブラックブリッジ、そしてファントムランチが見えるからです。
上からこれから行くところを見てみたかったのです。
というわけで↓こちらがその景色。
非常に小さくて見にくいのですが、 赤の矢印がプラトー・ポイント (Plateau Point) で青い矢印がコロラド川に架かるつり橋、ブラック・ブリッジ。緑の矢印の辺りにあるのがファントム・ランチになります。
とぉーっても遠くに見えるのでワクワクする反面、本当に行って帰ってこれるのか少し不安にもなります。
ミュージアムの中には模型もあります↓
ファントム・ランチが模型だとすぐそこのように見えます。
「明日の今頃にはファントム・ランチにいるんだなぁ」と思うとドキドキしてきます。
このミュージアムには地層の解説などもあるのでとても興味深いです。
そしてまた駐車場まで歩いて戻りました。夕日が沈むのも見たかったので取り合えずホテルへ戻り、もう一枚ジャケットを羽織り、ビーニーと手袋も持ってMohave pointへ。
モハーベポイント(Mohave Point)
グランドキャニオンのサンセットは本当にどこから見てもきれいなのですが、モハーベポイントからは”Inferno”と呼ばれる燃える赤がキャニオン沿いに見えると言われていたので今回はここにしました。
ここからはコロラド川も見えるんです。
日没の30分前後にいたのですが、残念ながらこの日は雲が少なく「燃える赤」とまではいきませんでしたが、それでもとてもきれいでした。
他にもビューポイントがたくさんあるので地図を見ながら回って行きましょう。
バックカントリー・インフォメーションセンター(Back Country Information Center)
グランドキャニオン内のハイキングを計画している方はここで情報収集できます。ハイキングやキャンプのパーミットもここで手に入れましょう。
コルブスタジオ(Kolb Studio)
ブライトエンジェル・トレイルヘッドのすぐ近くにあるコルブスタジオ。
写真家のコルブ兄弟が1906年に建てたスタジオで、彼らはここに住みながらたくさんのフィルムや写真を撮影したそうです。
まとめ
サウスリムはグランドキャニオンで一番観光客に人気の場所。舗装されていて歩き易いし、駐車場やシャトルも充実しています。見所やビューポイントもビジターセンターでもらえる地図に載っているので便利です。
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