ブライトエンジェル・トレイル(Bright Angel Trail) はスーパーポピュラーなトレイル。整備がきちんとされていて、飲み水やトイレ、休憩所なども所どころにあるのでグランドキャニオン国立公園の中で一番安全なトレイルです。
レンジャーステーションはトレイルの半分地点のインディアンガーデンと谷底のブライトエンジェル・キャンプ場にあります。レンジャーの方々もトレイルを行ったり来たりしてみんなの安全を確認してくれています。
トレイルの最初の何キロかは観光客の方もたくさん歩いています。グランドキャニオンを違う角度から見れるので少しでも下りてみると感動すると思います。好きな所で引き返せるのでお勧め。
サウスリムから谷底まで行くのなら2つオプションがあります。サウス・カイバブ・トレイルだと7.5マイル (約4~5時間)。ブライト・エンジェル・トレイルだと10マイル (約4~6時間) です。
ただ注意したいのがこれは行き (下り) の時間なので帰り(上り)は、約倍の時間がかかると計算した方が良いそうです。
もう1つ気を付けたいのは夏場は気温が50度近くまで上がることもあるということです。夏は個人的にハイキングはお勧めしませんが、もしするなら給水でき、日陰の休憩所や救急電話もあるブライトエンジェル・トレイルを利用したほうが安全です。
冬も雪や氷で足場が悪くなったりするのでそれなりの準備をして行きましょう。
英語ですが休憩所、給水所、トイレなどの距離などが載っている表です。参考までに。

ブライトエンジェル・トレイルの歴史
ブライトエンジェル・トレイルは1891年に開拓され、ネイティブアメリカンによって使用されていました。このトレイルはインディアンガーデンまでのもので、鉱業資源にたどり着くための大事なルートでした。
しかし、「観光に使用したら儲かるのではないか」と目を付けたパイオニアがすぐにこのトレイルを有料ルートとして登録し、トレイルを谷底まで延長しました。
鉱業権と観光目的のトレイル使用の対立は法廷闘争を繰り広げ、最終的に1928年に国立公園の所有物とされました。
ブライトエンジェル・トレイルには今でも当時のものと思われるピクトグラフなどが岩壁に残っています。
ファントムランチへ行くための持ち物リスト
私達はリュックにハイキングとファントム・ランチ2泊分に必要な物だけを詰めて、他は車のトランクに置いて行けるように荷物をまとめました。
リュックの中はこんな感じ。

黄色の袋の中に全ての着替えが収まりました。というのも防寒着類や靴にはめるマイクロスパイクは初めからつけて行くことになるのでリュックの中には入れません(トレッキング・ポールも)
ピンクのポーチにはトイレタリーが入っています。今回は食べ物がハイキング中のスナックだけなので大分楽ですが、それでもお水を入れると6キロくらいになりました。
ちなみにお水はリュックの中のハイドレーション・ブラッダーに入れます。
ハイキングを始める前に
2月だったのですが、私達はインディアンガーデンからプラトーポイントに寄り道をしてからファントムランチへ行きたかったので朝は6時起き。いろいろ色々準備してスマホで気温を確認してみると...

マイナス2度!(ウィリアムズと表示されていますがサウスリムにいました)
寒いのは苦手なのですが、晴れているだけラッキーとします。真夏に行かれる方はもっと早く出発しましょう。
ランチはプロテインバーとスナックだけになりそうなので、朝ごはんをしっかり食べてフロントデスクへ。

「谷底にハイキングする人はみんな出発前にここで登録するように」と言われていたので行ってみましたが、「その必要はない」と言われました。ファントム・ランチ宿泊の場合は予約の再確認を2日前にするのでそれで十分だそうです。
ブライトエンジェル・ロッジのチェックアウトはフロントデスクに戻る必要なし。お部屋に鍵を置いて出て行けばよいので便利。
なのでそのままお部屋に戻り、荷物を持って車へ。結局車は動かさずにそこに置いていくことにしました。



いよいよブライト・エンジェル・トレイルヘッドへ。ここにはトイレもあります。

ちょっと着込みすぎたかなとも思ったのですが、寒いし途中で脱げばいいや、とそのまま行きます。
フロントデスクで最初の1.5から2マイルは雪と氷が多いと聞きました。トレイルから戻ってくる人たちもマイクロスパイクを履いていたし、偶然通りかかったパークレンジャーさんも履いていたので初めから付けて行くことに。

ハイキング開始!
本当にこの日が来てしまったぁ!15ヶ月も準備をしてきたので本当に待ちに待ったハイキングです。

まずはトレイルヘッドからインディアンガーデンまで行きます。

まずは2つのトンネルを通り抜けます。トレイルの横にアイスが見えます。トレイルの地面も凍っているので、歩くとスパイクのザックザックという音が聞こえます。トレッキングポールも滑って突き刺さりません。
そして1.5マイル(2.4キロ程)行くと最初のレストハウスが見えてきます。

トイレはありますが、冬は飲み水はありません。ピーク時だとこの辺まで観光客が降りてくるそうです。
2月でも数人目にしました。でもとっても危ないです。帰り道では私の目の前で大きな男の人がトレイルの真ん中を歩いていてストーン!と滑ってこけてました。その人は笑いながらそれでも氷の地面を下り続けていました。
自分で勝手にリスクを負うのは勝手ですが、近くにいる人も危険だということを意識して欲しいです。ボーリングのように当たって崖から突き落とされたらたまったもんではありません。完全に死にます。
自分はちゃんと準備して安全を心がけていても、他の人はそうでないかもしれないので気を付けましょう!

ここからはスイッチバックが続きます。
ちなみに写真なんですが、行き(下り)に撮ることをお勧めします。帰りは登りだから止まってペースを崩したくないし、表情も疲れ切っていると思うので(女性の方は特に髪の毛もメイクもどうでも良くなって来ると思うので)

3マイル地点の休憩所。ここにも冬は飲み水がありません。ベンチがあったので座って水分補給をし、スナックを食べました。
そしてトレイルのアイスもここまでくると無くなっていたのでマイクロスパイクを外し、体も温まっていたのでレインパンツも脱ぎました。

「下って行くのは自由(簡単)ですが、帰りは上りだということを忘れないように!」とのこと。ハイキングに慣れていない方や体力に自信のない方はこの辺で引き返しましょう。
ここからはまたスイッチバックが続きます。

上って来る人とミュールは優先権があるので遭遇したら横に(壁側に)よけましょう。たまに止まって景色を楽しむのも忘れずに!
先ほどの休憩所からまた1.5マイル行くと少し平らなエリアに入ります。

インディアン・ガーデン(Indian Garden)!

砂漠の植物はとーってもゆっくり育ちます。なので「トレイルから外れて踏んだりしないように気を付けてください」というサインがありました。
インディアン・ガーデンは20世紀初めまでハバスパイ族が豆やトウモロコシを栽培していたところ。ですがグランドキャニオンが国立公園に指定されるとともに強制的に追い出されてしまったそうです。
今ではキャンプ場や休憩所として使われています。ここは冬でも飲み水が通っているので給水しておきましょう。

もちろんトイレもあります。どの休憩所もそうですが、ごみは自分で持って帰らなければいけません(女性用の汚物だけは専用のごみ箱があります)
そして果物などの自然なものはトイレがコンポースト式なので入れても大丈夫です。写真は撮りませんでしたが何を入れて良いか、ポスターがトイレの中に貼ってあります。
ちなみにトイレットペーパーはきれいなのが置いてありました。水洗ではないので、出る時は臭いが広がらないように必ず蓋をしめましょう。

↑こんなサインもありました。リスだけでなく野生の動物が人間の食べ物を嗅ぎ付けて寄ってきます。かわいかったりしますが、餌をあげてはだめ。

ベンチと日よけのカバーがあるのでここでランチをするのが良いと思います。私達もお水を飲んで一休みしました。
ここまではずっと下りだったしそこまで大変ではなかったです。
私達はここから寄り道をしてコロラド川の展望台、プラトーポイント(Plateau Point) へ向かいます。
コメント