セドナで一番人気のハイキングコース、ウエスト・フォーク・トレイル(West Fork Trail) はアリゾナ州でも一番ポピュラーと言われているトレイル。アメリカ国内でもトップ10に入ると言われいます。
ウエスト・フォーク・トレイルってどんな所?
森の中にあるハイキングコースでとっても美しいと有名です。木がたくさんあるので夏でも涼しく、オーククリーク・キャニオンに沿って歩いて行くのでセドナの赤土と川の流れが一緒に楽しめる贅沢なトレイル。
たっぷりのマイナスイオンを浴びながら静かな森のお散歩。セドナへリラックスをしに来た方にはぴったりです。
そして気になるトレイルの難易度なんですが 「簡単」となっていました。距離的には往復6.4 マイル (10km くらい) で比較的歩きやすいのですが、ストリーム(水の流れ)を13回渡らなければならないので注意!
10月は確かに簡単でしたが、2月は水も冷たくて水位も高くなっています。私達は水が深すぎて最後まで行けませんでした。
夏は水温も高く、水の流れも小川のような感じで小学生くらいのお子さんでも大丈夫です。
ただ人気のあるトレイルなので夏はとても込み合います。コロナの影響でこれからどうなるかは分かりませんが。
どの季節にしても替えの靴下とタオルは必ず持参しましょう。水の中で歩ける靴などもあると便利です。キーンやメレルがお勧め。
駐車場
駐車場はトレイルヘッドの目の前にあります。
このハイキングが目的ならザ・バタフライ・ガーデン・イン (The Butterfly Garden Inn) に泊まるのがお勧めです。車で10分もかかりませんでした。
駐車場は大きくないのでピークシーズンは満車で入れないこともあるので朝早く行った方が良いとのこと。
ゲートで使用料の$11を払います。駐車場にはトイレはありますが、飲み水はありません。お水とスナックは忘れずに持って行きましょう。
ウエスト・フォーク・トレイル:ハイキング開始!
このトレイルは最初から景色が良くて、入り口の時点でもう「来て良かった~」なんて思ってしまいます。
2月だったので寒かったですけどね。気温はマイナス2度でした。
サインに従って進んで行きます。
空気がきれいで気持ちがいい!最初だけ舗装された道を歩いて行きます。
少し行って小さな橋を渡ります。
するとMayhew’s Lodge (メイヒューズ・ロッジ) の跡が見えて来ます。このロッジは1925年から1968年まで運営されていて、歴代の大統領やハリウッドスター達も宿泊したとのこと。残念ながら、1975年に火事で焼けてしまったそうです。
お勧めしたいのは、この辺で杖になるような木の棒をゲットしておくことです。後々役立ちます。丈夫で、なるべく表面の滑らかなものを選ぶと良いと思います。長さは調度よく、重すぎないものがベスト。
ここからは道は舗装されていませんが、ちゃんと整備はされているので歩き易いです。
森の中に入って行く感じです。木も増えてきて、だんだん日陰になってきます。寒いかなと思いましたが、歩いていたので大丈夫でした。
日陰には雪が残っています。
1つ目のストリーム
13個ある、渡らなければならないストリーム(川、小川)なんですが、1つ目からかなり大きめでした。
これは2月に行った時のもので10月に行った時と全然違うので参考までに。
写真だと分かりにくいのですが、結構深くて流れも速いんです。
水も本当に冷たい雪解け水。川岸を行ったり来たりして渡りやすい場所を探したのですが、見つかりませんでした。
この1つ目のストリームまでは入り口から10分程度なので、断念して引き返す人もいましたが、ケチな私は「入場料がもったいない」と思うのです。
なので靴下を脱いで思い切って1歩目を川の中に踏み込むのですが、足の指が一瞬で凍りつきます。
そして2歩目も。両足が水に入ると。痛い!
冷たすぎて痛い!でも足の下の石は滑りやすくて走るわけにはいかないし足場も悪いので、転ばないようにゆっくり雪解け水の中を歩きます。渡っている途中で頭の中で考えていたのは、これを帰りにもう1回渡らなくてはならない、ということ。
ようやく渡り終えた時にはもう足の感覚が麻痺していました。岩に座って足をタオルで拭いているとだんだん感覚が戻って来ますが、ジンジンします。
あとでパークレンジャーの方とお話していて分かったのですが、前日は水かさがもっと増していたので、1つ目の川を渡った人は1人もいなかったそうです。
2つ目のストリーム
1つ目のストリームから3分も歩かないうちに2つ目に到着。
明らかに誰かが、川を渡るために置いたであろうと思われる丸太。とってもありがたい!でも長さが足りない...写真では見えないのですが向こう側も足りていなくて、ジャンプできるか際どい距離でした。
そしてこの丸太、左右には動かないけれど上下に動くんです。
途中で居合わせたカップルにスティックを借りて、なんとか渡り終えます。
3つ目のストリーム
歩いている時間より、川をどうやって渡るか作戦を練っている時間の方が長くなっている感じですが、トレイルはとっても静かで、心が洗われます。
少し立ち止まって深呼吸をしたら、周りに赤土がたくさん見えます。
奥へ進むにつれて日陰の雪が増えてきます。
そして3つ目のアドベンチャーはこちら。
これは大きすぎます。渡り易そうなところを探したのですがありません。またこの凍りつくような冷たさの水を素足で歩くしか、渡る方法はなさそう。
さっきのカップルは、30分くらい悩んだ末、ここで引き返すことにしました。
このスポットはとっても景色がきれいなので、川が小さい時もこの辺で折り返す人が結構いるみたいです。
長年かけて川の流れによって削られた石が見えます。
しばらくして、私達も諦めて来た道を歩いて帰っていくことに。すると川下の、トレイルから少し離れたところに丸太を発見。
これは細くて怖かったのですが、たまたま通りがかった別のカップルと協力して渡り終えます。
4つ目のストリーム
そのまま川沿いを歩いて行きます。
水の音を聞きながらのハイキングはフェニックス周辺ではあまりないので新鮮です。
そして4つ目の川。なんだか似たような状況が続きます。
アドベンチャーにも慣れ、作戦を練るのにも疲れてきた私達。もうそのまま考えずに進むことにしました。
もう「Just do it!」 精神で行くしかありません!
飛び越えなくてはならない13個のストリームのうち、まだ4つしか渡っていないのにもう午後の1時になってしまいました。躊躇している時間がもったいない!
5つ目のストリーム
また川沿いを行きます。とっても美しい赤土と水の流れです。
そして5つ目のストリームはこちら。
やっと出会えた「小川」!本当はこういうのが13個あるだけのはずなんです!
「もしかしたらあとはこんな感じで行けるかも」と期待を胸に進んでいきます。
6つ目のストリーム
少し進んでいくと6個目のストリームに辿り着きました。
今回は3本の丸太がジグザグに置かれたものと、それに引っかかった植物の山の上を渡る感じです。
もう、行きます!落ちたら落ちたです!
まず、人が戻ってきていたので待ちます。
この方たちによると、この後のは小さい小川で、その次の川は大きくて、その次のがこれまでになく大きくて深いストリームだそうです。皆さんここで引き返してきたそうです。
7つ目のストリーム
さっきの方が言っていた通り7つ目は小さい小川でした。
それにしてもサイズが極端すぎる!
これをピョンと飛び越えて(というかまたいで)8つ目へ進みます。
8つ目のストリーム
次のは少し大きめ。
また靴下を脱いで裸足で渡ります。底の赤石が本当にぬるぬるで滑る滑る!水も相変わらず冷たかったのですが、根性で渡り切りました。
9つ目のストリーム
皆さんが渡らずに引き返したという9つ目のストリーム。おっしゃる通り水が深くて私達もここで断念。
座って景色を楽しむことにしました。水分とエネルギーも補給して自然に浸ります。
すると向こうからストリームを渡ってくるカップルを発見!
ずっと見ていたのですが、真ん中辺りから膝よりも深くなって滑りやすくなります。
お年寄りのカップルだったのですが、た、たくましい!
彼らによると次のはこれよりも大きくて深い川だそうです。
もし水が冷たくなかったら、お天気も良いので逆に気持ちいいのでしょうが...
諦めて折り返す
日が当たるところは暖かくなって来ましたが、水が冷たすぎるのと帰りの時間を考え、諦めて折り返すことに。
帰りはもう靴のまま水に入りました 。一回濡れてしまうと、もうどうでもよくなるので楽でした。
途中でさっきあったはずの丸太がなくなっていたり、動かされていたりして、帰りは帰りで大変でしたが、来て良かったです。
セドナの自然にポジティブなエネルギーをもらった気がします。このウェスト・フォーク・トレイルは本当におすすめです。が、春か夏か秋に行きましょう!「簡単」 なのは冬以外ですね。きっと!
足の感覚がなくなりながらもアドベンチャーを体験して、少しハイキングの経験値が上がった感はありましたが、最後までいけなかったのは無念でした。
10月に行った時とは全然違うウエスト・フォーク・トレイルでした。
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