今回は、化石の森国立公園(Petrified Forest National Park)をご紹介します。アリゾナ州にある国立公園なんですけど、グランドキャニオン国立公園などに比べると知名度も低く、あまり行く人がいないみたいですね。特にアウトドア好きの方にはかなりの穴場です。
化石の森国立公園の見どころ
まず目に入るのは、一面に広がる化石化した木々(珪化木)。
約2億2500万年前、樹木に水が浸透し、化学反応によって石に変化したものです。
さらに、園内にはカラフルな地層が美しい砂丘(ペインテッド砂漠)や、古代先住民が残した岩絵(Petroglyphs)も点在しています。つまり、地質学・歴史・自然を一度に体感できる貴重な公園なのです。
そして、アウトドアが大好きな方はバックカントリーのハイキングをお勧めします。キャンプ場はありませんがバックカントリーでキャンプができるんです。さらに、ここは犬もウェルカム!
ベストシーズン
アリゾナのほとんどの場所に共通しますが、夏は避けた方が良いでしょう。というのも、非常に乾燥して猛暑な上に、激しい雷雨などに襲われることもあります。一方で、冬は夜間かなり寒くなるのでキャンプをするなら避けた方が良いです。さらに、強風や吹雪などに見舞われることもあります。そのため、春と秋がベストシーズンとなります。
公園は11月25日と12月25日を除いて年中無休。アリゾナ州は夏時間を採用しないので、一年中山岳部標準時間となります。公園は朝の8時から夕方の5時まで開園しています。

行き方
アクセスは非常にシンプルです。
I-40沿いにあるため、グランドキャニオンから東へ移動する際の立ち寄りにも最適。フラッグスタッフからは車で約2時間です。

園内には南北を結ぶ全長28マイルの道路があり、車で移動しながらビューポイントやトレイルヘッドに立ち寄るスタイル。したがって、レンタカーは必須です。
個人的には北から行っても南から行っても同じかなと思いますが、次の目的地への行き方などを考慮して計画を立てると良いでしょう。
👉 アリゾナをロードトリップするなら、レンタカー比較サイトを利用して早めに予約するのがおすすめです。
トリップ・プランナー活用
ビジターセンターには日本語のトリップ・プランナーも置いてあり、滞在時間に応じたモデルプランが紹介されています。基本的に珪化木は南に密集していて、ペインテッド砂漠は北側の方に集中しています。

1~2時間しかないのなら
興味のあるエリアを絞り、残りはまたの機会に。
- 南側:レインボー・フォレスト博物館にて公園の紹介映像を見る。ジャイアント・ログおよびクリスタル・フォレスト散策道を歩く。ブルーメサ・ロードをドライブ。
- 北側:ペインテッド砂漠ビジターセンターにて公園の紹介映像を見る。複数の展望地点からペインテッド砂漠の景色を見る。ペインテッド砂漠館を訪ねる。タワ・ポイント散策道を歩く。
半日あるなら、更にこちらも
- 公園全体をドライブ(28マイル・45㎞の本道)
- カチナ・ポイントまで、ペインテッド・デザート・リム散策道を歩く
- 国道66号線の景色や沿道の展示、ニュースペーパー・ロック、アゲート橋、ジャスパー森を見る
- ジャイアント・ログ散策道を歩く
- プエルコ・プエブロを訪ねる
- ブルーメサを探検、散策道を歩く
1日以上あるなら、更にこちらも
- ロング・ログとアゲート・ハウスまでハイキング
- オフ・ザ・ビーテン・パスのハイキングコースを選ぶ
- 荒野エリアで1泊する
このように、短時間でも十分楽しめますが、じっくり時間を取るとより深く魅力を味わえます。
化石の森国立公園周辺の宿泊施設
園内に宿泊施設はありません。もっとも便利なのは、近隣の町ホルブルック(Holbrook)です。
私たちは犬連れだったので La Quinta Inn & Suites に2泊しました。清潔で、WiFiも無料。さらに公園から車で約23マイルで、駐車場も無料。さらに、朝食付き。


👉 他のホテルや周辺のモーテルは【Booking.com】や【Expedia】で探せます。ホルブルックには、レストランやスーパーもあるので便利。他の近隣の町にはキャンプ場などもあります。
公園内にはキャンプ場はありませんが、バックカントリーでバックパッキングをすることはできます。荒野でのキャンプは許可が必要なのでビジターセンターで取得しましょう。許可は無料です。
入場料
- 車一台に付き$25(7日間有効)
- バイク$20(7日間有効)

他の国立公園でも使える年間パスなどもあります。上の入場料は2025年9月現在の値段です。値段が変わることもあるので事前に公園のサイトでチェックしておきましょう。
ペインテッド砂漠ビジターセンター
まず、公園の北側にあるビジターセンター。公園の情報やギフトショップ、地図などもここでゲットできます。そして、小さな食堂とガソリンスタンドもあります。ちなみに、スタンプを集めている方はここでスタンプを押しましょう。

ところで、ガソリンは公園内だと高いかなと思ったのですが、それほどでもありませんでした。そして食堂でハンバーガーを食べたのですが、はっきり言っておいしくなかったです。さらに、値段も高いのでお勧めしません。そのため、ホルブルックで食べるかサンドイッチなどを持って行くと良いでしょう。


バックカントリーでのバックパッキング
バックカントリーでキャンプをする場合はここで許可を取得してください。許可は無料で、午後の4時前までに、ペインテッド砂漠ビジターセンターか公園の南側のレインボー・フォレスト・ビジターセンターで取得できます。
ちなみに、RVや車でのキャンプは出来きないので、テントのみになります。許可は、車一台に付き1つ必要。エリアが何個かあるので指定された駐車場に車を停めます。そして、駐車場から1マイル奥に歩いて行った所からが「バックカントリー」とされ、そこからはどこにテントを張っても大丈夫です。
バックカントリーであまり知られていないトレイル(Devil’s Playground)
ほとんどの観光客の方は舗装された散策道やトレイルを歩いて自然を楽しみます。ですが、もっと自然に浸りたい方は何個かオフ・ザ・ビーテンパス(舗装されていないトレイル)があるので、ペインテッド砂漠ビジターセンターで地図をもらいましょう。ちなみに、地図は置いていないのでスタッフにお願いしてもらいます。
そしてその中でも少人数に限られているのがデビルズ・プレーグラウンド(Devil’s playground)というトレイル。このエリアは一週間に3組までしか入ることができません。毎週水曜日から数え始めるのですが、当日の朝(ハイキングをする朝)にしか許可をもらいに行くことができません。
例えば、私達は水曜日の午後に着いたのですが、その日にはすでに1組入っていました。そして私達は木曜日に行きたかったので、水曜日には許可がもらえません。そのため、次の日の朝まで待って、木曜日(当日)に許可を取りに行きました。これで私達がその週の2組目。なので、次の週の水曜日まであと1組しか入れないことになります。
他のオフ・ザ・ビーテンパスに許可は要りません。
化石の森国立公園:1日目
この地図は、上で紹介したトリップ・プランナーの2ページ目と3ページ目にあります。日本語のトリップ・プランナーをもらえばこのページも日本語で書いてあります。
初日はフェニックスから運転して行ったので午後の1時くらいに着きました。まず、ビジターセンターの近くの食堂で昼食を取った後、車で園内を回ります。私達は北からスタート。
ちなみに、地図は分かりやすいので、それに沿って行けば主な見所をカバーすることができます。
北のビジターセンターのとなりにガソリンスタンドがあります。ガソリンスタンドを過ぎると入り口のゲートがあるので、そこで入園料を払います。そこからはメインの通りへ進んで行きます。



ビューポイント
この日は半日弱しかなかったので、ビューポイントをできるだけチェックして南へ進んで行きます。




そして、先住民の岩絵をいろいろな所で発見。探してみると面白いと思います。









急ぐこともなく運転していきましたが、北のビジターセンターから南のビジターセンターまで閉園の時間内に辿り着くことができました。ブルーメサは道路の上から撮った写真です。これはゆっくり見たかったので、次の日に戻ることにしました。
ホルブルックのホテルへ

公園を出たら、ホルブルックへ戻ります。そして近くのスーパーで買い出しをして、お部屋で持ってきた夕飯を温めで食べました。ちなみにレストランも近くにあるので外食も可能です。
次の日に Devil’s Playground の許可を朝一で取りに行きたかったので早く寝ます。
化石の森国立公園:2日目
まず、2日目の朝は早く起きて、ビジターセンターの開く8時前に公園へ。なんと、Devil’s Playground の許可を得ることができました!もしダメだったら他のオフ・ザ・ビーテンパスに行く予定だったので、どちらにしてもハイキングの準備はしてありました。
最初に、トレイルヘッドへの行き方の地図を渡されます。トレイルヘッドへは一旦公園を出てフリーウェイに乗り、ホルブルックの方へ半分くらい戻った私有地内にあります。ちなみに、トレイルの詳しい情報や説明などはほとんどありませんでした。許可証はダッシュボードの上に見えるように置いておきましょう。
デビルズ・プレイグラウンド
トレイルと言っても最初の方はサインがあるのですが、分かりにくく、その後は何もないので GPS などがないと危険です。私は AllTrails のアプリを使ったので何とか大丈夫でしたが、スマホのバッテリーが無くなりそうになって少し焦りました。バックアップのソーラー充電器 (← 私が使っているのはこれ)を家に忘れてきてしまいました。幸い旦那さんの方向感覚が良いので救われました。私は方向音痴なので。

私達は小さい犬が一緒だったのでかなり進みは遅かったのですが、他に人の通らないトレイルでハイキングをするのは初めてなので、ゆっくり楽しむことにしました。日焼け止め、帽子、お水とランチは必須。
ここは景色が異様で、違う惑星にいるような感覚です。まるで本当に悪魔が遊んだ後かのよう。というのも、ものすごい大きな岩などが、投げられたかのように散らばったりしているのです。
私たちは8マイル(13キロ程)歩いたのですが、どこへ行っても自由なので、もっと歩くこともできます。ここでは、化石の森国立公園でみられるハイライトがギュッとここに詰め込まれた感じです。






ブルー・メサに似たものに囲まれ、珪化木もそこら中に転がっています。地球外のような景観が広がり、ものすごい自然を独り占めすることができます。
ところで、このエリアは比較的平らですが日陰はあまりないので、夏に行くことはお勧めしません。いろいろ散策してランチを食べたりして、一日中デビルズ・プレイグラウンドを楽しむことができました。
ホルブルックのホテルへ

そのため、うちのワンちゃんもすっかり疲れてしまって、最後の方はずっと抱っこだったんですけど。車の中ではぐっすり寝てしまいました。後でご飯をあげたらいつも通り元気に食べてましたけどね。
私達も疲れたのでこの日はこのままホテルに戻ってゆっくりすることに。次の日に残りの見所を回って、そこから帰ることにしました。
化石の森国立公園:3日目
最後の3日目は、まだ行っていなかったブルー・メサのトレイルなどを回ります。


このブルーメサのトレイルでは、鮮やかな色の地層を見ることができます。ちなみに、左上の写真の地面に転がっているのは珪化木です。そしてこのトレイルは一周1マイル(1.6キロ)で、舗装されていて歩き易いのでとても人気です。
次に歩いたのはクリスタルの森。このトレイルでは、一周0.75マイル(1.2キロ)の散策道にたくさんの水結晶の珪化木が輝いています。ところで、珪化木はまるでまな板の上でカットされたかのように輪切りになっているのですが、これは水結晶の重みで自然にこのように割れて行くのだそうです。不思議です。




そして、アゲート・ハウスもチェックしましょう。昔、人がここに住んでいたんですね。さらに、2.6マイル(4.2キロ)の散策道に珪化木と珪化木で復元されたプエブロを見ることができます。




化石の森国立公園のまとめ
化石の森国立公園はアリゾナにある穴場スポットです。グランドキャニオンのようなメジャー観光地とは違い、静かに自然を満喫できる隠れた宝石のような場所です。ちょっと立ち寄ることもできるし、じっくりと何日間かけて自然を満喫することもできる、とてもお勧めの場所です。
特に珪化木やブルーメサは、地理学に興味のある方に興味深いと思います。長い月日をかけて化石となった木がこんなに一か所に集中している場所は世界中でも数えるほどしかないそうです。そして砂丘の地層は間近でみると感動で、とてもきれい。
ちなみに、私達は10月に行ったのですが、とても寒い週に当たってしまい、寒がりの私にキャンプは無理でした。また行く機会があったら絶対にバックカントリーにテントを張って夜空の星を楽しみたいと思います。
私たちが今回泊まった La Quinta Inn & Suites の空室情報はこちらから確認できます。
アリゾナには他にも国立公園があります
化石の森国立公園を楽しんだら、ぜひアリゾナにあるもう2つの国立公園にも足を延ばしてみてください。
- サワロ国立公園(Saguaro National Park)
ツーソン周辺に広がるサボテンの森。アリゾナの象徴であるサワロが一面に生える光景は圧巻です。 - グランドキャニオン国立公園(Grand Canyon National Park)
言わずと知れたアメリカの絶景。サウスリムの展望台から見る峡谷は一生の思い出になります。
👉 これらの国立公園はそれぞれ距離があるため、効率よく巡るには レンタカーでのロードトリップ が一番おすすめです。




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